働く紙 その1

2022年 7/7 七夕☆

 

   

毎年、色画用紙を駆使して、笹を作ったり、星や月を作ったりしていましたが、今年は趣向を凝らして「天の川」を再現してみました。

 

エースボールブラックの、独特の表面を無数に広がる星に見立て、ホイル紙で「天の川」「星」を表現するような飾りを作ってもらいました。

レザック66のレザーの模様は、いびつな月面のクレーターをうまく表現できていると思います。

 

紙の大きな役割には、印刷されて情報を伝える・箱や包装紙として物を守る、がありますが、切ったり、折ったり、伸ばしたりして、装飾できるのも、大事な働きの一つだと思います。

 

今回の「天の川」は切り込みを入れて、それを広げて(伸ばして)、「星」は切り込みを入れてから曲げることにより、オモテ面が金で裏面が白のようなリバーシブルの紙から色のコントラストが生まれ、光の反射具合で少し動きが加わったような印象を受けます。

 

白い水玉レースの紙と、肌色の水玉レースの紙。

どちらも、そのもの単体としての紙だと、紙厚が薄い故に色の差も含め、あまり印象は変わりませんが、下に違う色の紙を重ねることによって、もともとの色が生きてきたり、映えて見えたり、もとの色とは違う色にも見えて、受け取る印象が変わります。

「重ねる」ことにより、視覚イメージが異なるのも、「紙」の面白い働きと思います。