令和元年 年末
今年もたいへんお世話になりました。
早いもので、弊社も今日で仕事納め、今年も紙にとって色々あった1年でした。
海洋プラスチック問題
ペットボトルやビニール袋などのプラが、マイクロプラスチックになり、世界中の海に漂い、魚や動物や、最終的には人体にも多大な影響を及ぼすことに対して「脱プラ」への世間の流れ・・・。
大手企業がビニール袋から紙袋に仕様を変え、プラスチックから紙由来の容器に移行と、表向きには「紙業界」に追い風のような話が多いように思われましたが、我々のような中小企業にとっては事が大きすぎて、特に恩恵があるようなものではありませんが、環境問題の一環で紙がまだまだ活躍できることに対して、いろいろとアンテナを張っていないと、と考えさせられました。
紙の廃番
今年は一般紙、特殊紙ともに、馴染みのある紙がたくさん廃番になりました。
代表的なものは、王子の「ニューエイジ」。
白色度の高いマットが多い中、目に優しいやわらかい白で人気のあった紙がもう間もなく生産終了になるのは、やはりさみしい感じがしますが、それだけ、紙の需要が減っていることの現れかもしれません。
働き方改革と人手不足
ただでさえ人手不足の中、国の定めた「働き方改革」による「有給義務化」で、弊社でも休む日がなるべく重ならないよう調整や、配送、加工のやり方を今まで通りのやり方では限界がある中、いろいろと考えなくてはなりませんでした。
「紙」だけの問題とは言えないことが多いなか、11月の日本製紙の岩国工場の故障による紙不足などは、現在進行形で続いています。
「紙離れ」などと言われても、実際に急に供給がなくなると、非常に困ることばかりです。
岩国工場だけではありませんが、実際に紙を作ってくれているありがたさが身に染みた年末でした。
年末は紙の動きが悪かった分、年始からはより一層、がんばらないといけません。
皆様方には今年もたいへんお世話になりました。
どうぞ、来年もよろしくお願いいたします。