「グラフィーハンプF」
いつの間にか12月に突入していました。
年々、月日の移ろいがはやくなってきているように思います・・・。
久々に新商品の紹介です。
まずは平和紙業さんの「グラフィーハンプF」です。
「ハンプ」という名前が入っているとおり、「帆布」のような規則的なざらつきのある表面の、非塗工紙(印刷しても艶が出ない)です。
規格は四六判(1091×788)Y目<90><130><180>、菊判(939×636)Y目<62.5><90><125> の6種類。
色目は「白」ですが、やわらかな自然な白になっていて、スノーホワイトまで白くはなくナチュラルまではいかない、飽きのこない「白」1色の展開となっています。
「帆布」のような表情は、抄紙の時のフェルトの模様でして、片面のみになります。
ファンシーの紙で、エンボスやフェルトの柄が入っている紙はたくさんありますが、意外と片面のみが多いのです。
書籍の本文のように、両面に印刷するような紙以外は、片面仕様の用途が多いのが要因とは思います。
月表のカレンダー、本の表紙、帯、名刺、封筒、袋・・・。
内側の隠れている部分にまで表情は必要のないものが多いですね。
次に、片面フェルト柄の代名詞ともいえる「マーメイド」がリニューアルしました。
竹尾さんの最近のリニューアルは大掛かりなものが多く、今回もかなりのものです。
さざ波のようなフェルトマークに変更はありませんが、斤量は怒涛の9パターン、<70><90><110><135><153><175><210><240><350> この四六ベース
に加え、一部の斤量には白系だけですが菊判も用意。
圧巻なのは、<110><153><240>の3つの厚さは、60もの色数を用意しています。
今まであった厚さが変更になったり、まったく新しい厚みができたり、今回のリニューアルは大変、力が入っているのがよくわかります。
色で面白いのが、従来の色を、色を変えずに名前を変えたら、売れ行きが変わることがあることです。
人間の色に対するイメージが、色目だけでなく、名前の響きから感性が変わるのは、たいへん面白い現象だと思います。
個人的に好きな色の名前は「フロスティホワイト」「祝い紅」「コーヒービーンズ」などです。
メーカー、代理店がいろいろと考えて、このペーパーレスと言われる時代に、熱い商品を送り込んでくれています。
卸業の我々も、いろいろ知恵を絞って、お客様にアピールしていこうと思います。