インバーコート
大阪の竹尾さんで行われている展示会に行ってきました。
「INVERCOTE! 北欧の森から生まれた強くて美しい紙」
スウェーデンの製紙メーカー・イグスンド社で抄紙されている、インバーコートの紙の特性などの紹介と、実際に採用された商品サンプルの展示、あと、イグスンド社の製紙に関する環境の取り組みなどの紹介が主な内容でした。
まず紙の特性でユニークなのが、芯紙にあたる層は広葉樹が原料で、表裏の表面の層は針葉樹が原料の三層構造になっており、函などに使用されるべく強度・剛度を保ち函の形成における紙を折った時の「割れ」の発生が抑えられる効果が得られるそうだ。
最高級ランクの「板紙」という位置づけの紙だが、独特の白さに、紙はマット調でも印刷再現性は高く、エンボスや箔押しの仕上がりもシャープで、商品価値の高い物の函・カードなどに採用実例が多く、プラスチックの代わりにも使われる環境意識の高い北欧らしい紙でした。
あと、製紙メーカーのイグスンド社が原料となる森林を調達する姉妹会社は、日本の長野県に匹敵する広さの森林を保有。
原料として1本の木を使うごとに3本の苗木を植え、継続的かつ、環境負荷に影響がないように森林を管理している。
石油由来の化成品にかわって、再生可能な「紙」という素材でのアピール。
長期的な森林管理でのCO2排出量の削減でのアピール。
「紙」の中でも、作業性の高さ、高級感を出せる点でのアピール。
全然今まで知らなかったことばかりで、勉強になりました。
パッケージ分野ではまだまだ「紙」も捨てたものじゃないと実感できたのもうれしかった。
価格の問合せが多い中、このような目に見えにくいアピールをさりげなくお客さんに紹介していきたいと思いました。