「令和」に寄せて
「令和」
GWの長い10連休も終わり、本格的に新元号の「令和」が始まりました。
日本の古典に由来する元号は、「令和」が初めてのようで、出典は「万葉集」の「梅花の歌三十二首」の序文
「初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫す」
から引用されたようです。
個人的には、意味合いも含めて、柔和で上品な漢字使いで、たいへん美しい響きの音だと思いました。
日本には元号を使った「商品」「社名」などがたくさん存在します。
覚えてもらいやすい。親しみやすい。その時代とともに歩みたい・・・など、色々な意味合いで使われていると思います。
紙業界では、例えば和紙に「平成」という名前の商品があります。
大光紙のような、比較的短い「毛」が全面に展開している、華やかな感じがする越前和紙で、お酒のラベルとか、封筒などの紙製品に使われています。
あと、手前味噌ですが、弊社にも「昭和表紙」というロングセラーの商品があります。
表面が白で、裏面が淡いクリーム色の板紙で、書類の表紙として、多方面に使われています。
どちらもはっきりとした確認は取れませんでしたが、元号にあやかってのネーミングの商品には間違いありません。
「令和」という名前を冠した紙が今後出てくるか、楽しみなところでもありますが、新しい時代、「令和」でも、榊紙店を宜しくお願いします。